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2022.04.01
中部に本格産ロボ展誕生初開催向け豪華顔ぶれ
今年6月に愛知県で初開催される産業用ロボット展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」の出展者の顔ぶれが出そろった。3月17日に発表された開催規模は178社・団体、1056小間。ファナックや安川電機など国内大手のロボットメーカーも出展する。中部地方で初となる本格的な産業用ロボット専門展の開催に、出展者から期待の声が寄せられた。
出展者一覧を見る>産ロボに特化
RTJ2022は6月30日~7月2日、愛知県常滑市にある愛知県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)で開かれる。主催するニュースダイジェスト社は3月17日、開催概要を発表した。出展者数は178社・団体、1056小間の規模で開催する。
今回が初開催のRTJ2022は、産業用ロボットと自動化システムの専門展。産業用ロボットやその要素部品、ロボットハンドなどのエンドエフェクター、周辺機器、各種センサー、無人搬送車(AGV)などが展示される。
一方、受け付け業務や接客業、介護などに使われるようなサービスロボットは出展の対象外とし、生産現場や物流現場で役立つ産業用ロボットの展示に特化した。実機が動く様子を見ながら、最新情報を効率よく得られるのが最大の魅力だろう。
SIerゾーンで具体例を
出展者には工作機械メーカーや測定機器メーカー、機械工具商社も多く名を連ね、工作機械や測定機、産業機械などとロボットを組み合わせた自動化システムが見どころの一つになりそうだ。
さらに、RTJ2022ではロボットシステムを構築するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)専用の展示スペース「SIerゾーン」も設けられる。各社が得意な分野や用途の自動化システムを見比べながら、より具体的な導入方法を検討できる。
開催地の中部地方は、自動車産業、航空機産業などの製造業が盛んな地域で、大手企業だけでなく中小企業も集まる。新型コロナウイルス禍では、感染対策の観点などから生産現場で新たな自動化ニーズも生じた。出展者と来場者が直接、意見を交わすことで、そのような課題を解決できる場になるだろう。
(ロボットダイジェスト編集部)
出展者の声
ファナック 稲葉善治会長
RTJ2022には工作機械メーカーも多く出展する。重要なのは、ロボットと機械が個々にではなく、一体となってどういったメリットを出せるか。ロボットと工作機械、これにモノのインターネット(IoT)も組み合わせ、高度な自動化を果たしたスマートファクトリーを実現する総合力を示す場になると期待している。
安川電機 小笠原浩社長
愛知県や中部地方は、ロボットのユーザー企業が多く、わが社にとり大切な地域。自動車産業や航空機、工作機械などファクトリーオートメーション(FA)の技術がユーザーまたはサプライヤーとして集積し、日本の製造業をけん引する。食品加工業も含め、多くの産業がある地域で初の本格的なロボット展示会に期待が高まる。
デンソーウェーブ 神谷孝二執行役員
今回は生産現場向けに高度な自動化技術を展示したい。新型の協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」や人工知能(AI)技術、生産ラインとロボットが連動する全体の統合制御が見どころになるだろう。愛知県阿久比町に本社を置くわが社にとり、地元で開催されるロボットの展示会には、自然と気合いが入る。