出展への期待と狙い

公式メディア連載企画

WEBマガジン「ロボットダイジェスト」とコラボし出展の見所や業界の期待をご紹介します!

ロボットダイジェスト×ロボットテクノロジージャパン

Vol.

6

こんな自動化もできると知ってほしい

ミツトヨ

大手ロボットメーカーの出展も次々に決まり、ますます注目が高まる産業用ロボット・自動化システムの展示会「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)」。来年7月開催の同展への意気込みを聞くこの企画の6回目は、測定機器の世界的メーカーであるミツトヨ(川崎市高津区、沼田恵明社長)を取り上げる。測定工程でも自動化のニーズが高まっており、「ここまで自動化できる、こんな自動化の方法もあると提案したい」と計測ソリューション課の石川雅弘課長は言う。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)

MECTの集客力を評価

MECTには毎回出展する(写真は10月に開かれたMECT2019)

ミツトヨは、ノギスのような手持ちの測定器から、大型で高精度な3次元測定機まで幅広くそろえる計測機器の総合メーカーだ。 RTJと同じくニュースダイジェスト社が主催、愛知県機械工具商業協同組合が共催する工作機械や工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)の展示会「メカトロテックジャパン(MECT)」には毎回出展する。

「MECTは中部圏で大きな集客力があり、魅力的な展示会。RTJもMECTと同じ体制で開催するため、それならばと出展を決めた」(営業本部営業技術部、石川雅弘計測ソリューション課長)。

高まる自動化のニーズ

「加工なども含めた自動化が求められている」と石川雅弘課長

測定の分野でも、自動化のニーズは高まっているという。そのニーズに応えるため、ミツトヨも2017年から「国際ロボット展(iREX)」に出展し、今年12月開催のiREX2019でも自動測定をアピールする。 宇都宮事業所にあるショールームも来春に大幅拡張を予定し、自動測定システムを多数展示する計画だ。

「5~6年前までは測定だけの自動化で十分だったが、近年は加工など前後工程も含めた自動化が求められている。わが社は工作機械メーカーやロボットメーカー、周辺機器メーカーとの協業を進めており、測定だけでなく前後工程も含めた自動化システムを提供できる」と石川課長は言う。

測定機器を自動化システムとして提供できるよう、自社のシステムインテグレーション機能を強化する他、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の協力会社のネットワークも構築した。

ジグレス測定も可能に

ロボットと3次元測機などを組み合わせたシステム

RTJの具体的な出展内容はまだ決めていないが、前後工程まで含めた自動化システムをアピールしたい考えだ。

例えばミツトヨでは近年、ロボットが部品をつかんだままポリッシングユニットに当てて研磨し、そのまま非接触式の測定ユニットにかざして計測するシステムを提案する。設計データと比較して研磨が足りなければ自動で判断し、再度研磨をする。

また、加工機と3次元測定機をコンベヤーでつなげたシステムなども提供できる。 コンベヤーから流れてきた部品を自動測定する際、通常は、ロボットが部品を専用の補助器具(ジグ)にセットして測定するが、ミツトヨのシステムではジグなしでロボットが部品を持ったままでも測定できる。 「このジグレス測定は、ハンドメーカーなどと協力して開発した技術で、他社にはまねできない」と石川課長は自信を見せる。ビジョンセンサーで流れてくる部品の種類や角度の判別も可能だ。ロボットの先端にレーザースキャナーを付けるなど、異なる方式の計測も提案できる。

その他、ロボットに手持ちの計測機器を持たせて穴径や表面粗さを測るなど、手軽でシンプルな測定システムも構築できる。

「多種多様な自動化が可能だが、実際のシステムを見る機会がないと、どの作業をどう自動化できるのか、イメージが湧きにくい。RTJではさまざまな自動測定システムを見ていただき、『こんな方法もあるのか。ここまで自動化できるのか』と知っていただければ」と石川課長は語る。

公式メディア紹介

ニュースダイジェスト社が、産業用ロボットに特化した「生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン」を2018年11月に創刊。新製品や新サービス、導入事例、先進企業の取り組み、統計データ、助成制度など、あらゆる情報を発信する。
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